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2025年4月13日、大阪・関西万博の開幕を
飾る予定だった航空自衛隊の「ブルーインパ
ルス」による展示飛行が、悪天候のため中止
となりました。多くの観客が期待していたこ
のイベントは、天候の影響により実現しませ
んでした。ブルーインパルスの飛行隊長であ
る江尻卓氏は、「苦渋の判断だった」と語り、
安全を最優先に考えた結果であることを強調
しました。この判断により、観客の安全とパ
イロットの命が守られたことは間違いありま
せん。今後、各地での展示飛行が予定されて
おり、ブルーインパルスの雄姿を楽しみにし
ているファンにとって、次の機会が待ち遠し
いことでしょう。
ブルーインパルスとは第4航空団飛行群
第11飛行隊が正式名称なんだそうです。
展示飛行中止の背景と判断
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ブルーインパルスの展示飛行が中止となった
主な要因は、悪天候による視界不良と降雨で
した。当初、6機のうち3機が関西国際空港か
ら離陸し、通天閣や1970年の大阪万博会場
上空を飛行しましたが、視界の悪化と降雨が
確認されたため、飛行隊長の江尻卓氏が中止
を決定しました。この判断は、安全を最優先
に考えた結果であり、観客やパイロットの安
全を確保するためのものでした。
飛行中止によるリスク回避
展示飛行を強行した場合、以下のようなリス
クが考えられました。
-
視界不良による衝突の危険性:アクロバット飛行では、機体同士の距離が非常に近く、視界が悪いと衝突のリスクが高まります。
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地形との接触リスク:低高度での飛行中に地形や建物との接触の可能性が増加します。
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観客への危険:万が一の事故が発生した場合、地上の観客にも危険が及ぶ可能性があります。
-
観客側の安全確保が困難
→ 飛行音に驚いた子どもや高齢者の転倒、傘の事故、滑りやすい地面による転倒など、会場側のリスクも増加します。 -
機体へのダメージリスク
→ 機体が高性能な分、気温・湿度・風速など微細な気象条件に影響されやすく、雨天飛行による機体劣化の懸念もあります。
つまり、「飛ばせば見せられる」ではなく、
安全に飛ばしてこそ意味があるということ。
江尻飛行隊長が「苦渋の判断」と語ったのは、
こうした背景があってのことだったのです。
これらのリスクを回避するため、中止の判断
は適切であったと言えるでしょう。
機体の撤退と今後の展示飛行予定
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機体の撤退状況
中止決定後、飛行を開始していた3機は安全
に着陸し、他の機体とともに関西国際空港か
ら撤退し、現在、機体は所属する宮城県東松
島市の松島基地に戻っていると考えられます。
戻っていく機体は見えたのでしょうか。見え
たらラッキーかもしれませんね。
今後の展示飛行予定
ブルーインパルスの次回の展示飛行は、
2025年4月27日(日)に香川県善通寺市で
開催される「善通寺駐屯地開設75周年記念行
事」で予定されています。その後も以下のよ
うな展示飛行が計画されています。
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5月4日(日):山口県岩国市「岩国基地フレンドシップ・デー」
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5月25日(日):静岡県焼津市「静浜基地航空祭」
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5月25日(日):鳥取県境港市「美保基地航空祭」
詳細なスケジュールや最新情報は、航空自衛
隊の公式サイトやイベント情報サイトで確認
できます。
観客の反応と今後の期待
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展示飛行を楽しみにしていた観客からは、残
念がる声が多く聞かれました。特に、将来ブ
ルーインパルスのパイロットを目指している
子どもたちにとっては、大きな期待が裏切ら
れる形となりました。しかし、ブルーインパ
ルスは今後も各地で展示飛行を予定しており
、次の機会に期待が寄せられています。
まとめ
今回の展示飛行中止は、天候によるやむを得
ない判断でした。パイロットはもちろん観客
の安全を最優先に考えた結果であることがわ
かりました。
気持ちを切り替え今後の展示飛行に向けての
準備が進められていることでしょう。ブルー
インパルスの雄姿を再び見ることができる日
を、多くのファンが心待ちにしています。最
後まで読んでくださりありがとうございまし
た。
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