ヒカルさんが始めた「米プロジェクト」が、
今ネット上で大きな話題を呼んでいます。
農家から直接お米を高値で買い取り、消費者
に届けるというこの取り組みは、「中抜き批
判」や「価格設定への疑問」など賛否が分か
れる中、今の日本の農業に新しい風を吹き込
もうとしています。今回はそんなヒカルさん
の挑戦の背景や意図、そして私たち消費者が
できる支援について深掘りしていきます。
農業改革にヒカルが参入した背景と意図
ヒカルが農業に興味を持ったきっかけとは?
出典元:Yahoo!ニュース
「YouTuberがなぜ突然農業?」と疑問に思
った方も多いでしょう。ヒカルさん本人も、
「知らなかったからこそ始めた」と話してい
ます。
この米プロジェクトは、単なるビジネスとい
うより、「気づいたから行動した」という姿
勢から始まったものでした。
プロジェクトの核となるのは、農家から相場
よりも高い価格でお米を買い取り、それを希
望者に販売するという仕組みです。初回の動
画は瞬く間に拡散され、再生数180万回以上、
予約者は1万8000人以上を記録。問い合わ
せた農家も85件に上りました。
「お米農家の現状を知って、これは放っておけないと思った。儲け目的じゃなく、自分にできる支援の形を模索したかった」(ヒカル)
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e22e087fb2cb0fc83c8a0c55eb3c10e6bfc55e60
知ったから即行動できるヒカルさん、凄い人
だなと感心します。思っても行動に移せる人
がどれだけいるでしょうか。自分にはとても
できないことです。
批判に対するヒカルの反論と本音
SNSでは「中抜きで儲けているのでは?」と
いう疑念の声も上がりました。しかしヒカル
さんは、配送費や倉庫代などを含めると実質
利益は10%未満で、リスクを考慮すれば利
益はほぼゼロに近いと明かしています。ここ
ではざっくりとしか書かれていませんが消費
者に届くまでにしなければならないことが何
段階もあるのですね。安心して食べていただ
くには手間がかかるのです。
「継続するためには少しの利益は必要。儲けが悪ではなく、仕組みとして成り立たないと支援も続けられない」
こうした透明性のある説明が、支持を集める
一因にもなっているようです。
従来の流通との違いと「新しい選択肢」
これまで農家はJAを通じて出荷し、複数の
業者を経てようやく消費者に届いていました。
この“長い中間流通”が、農家の利益を圧迫す
る要因でもあります。
ヒカルさんの取り組みは、**生産者と消費者
を直接つなぐ「ショートカット流通」**とい
う新しい形。既存の仕組みを否定するのでは
なく、「もう一つの選択肢」として提案して
いる点が特徴的です。
お米の価格が安定しない理由と対策方法
出典元:Instagram
なぜお米の価格はこんなに変動するのか?
米の価格は、実は非常に不安定です。天候不
良や災害による不作、海外からの輸入状況、
円安・円高の影響など、複数の要因で上下し
ます。
そこに加え、需要の減少(=米離れ)や後継
者不足による生産体制の不安も影響していま
す。
この価格変動は、農家にとって「収入が読め
ない」という大きなリスク。ヒカルさんのよ
うに固定価格での買い取りを提案することで
農家は安心して生産に取り組むことができま
す。
「安定価格」が農家にとってなぜ重要か
現在ヒカルさんが提示している買取価格は、
60kgで2万3000円。これは市場価格より高
めに設定されています。
しかし、それが今後価格が下がっても「安
くなっても買取価格は変えない」という姿
勢に、多くの農家が安心感を抱いています。
価格変動に毎回対応していたら、本来の目的
「農家の利益を守る」が達成できないからで
す。
米の原価が変わらなくても、相場が変わると
10000円以下で買い叩かれてしまうことも
ありうるのです。そのような不安定なビジネ
スって誰もしたくないですよね。
トレーサビリティと品質保証の工夫
さらにヒカルさんは、お米に生産者情報を明
記したリーフレットを同梱する予定とのこと。
これにより「誰が、どこで、どのように作っ
たか」が明確になります。
また品質検査も行い、トレーサビリティ(生
産・流通履歴の追跡可能性)を確保。食の安
全や安心に配慮した取り組みも、高く評価さ
れています。
応援したい!米農家のために消費者ができることとは?
出典元:PIXTA
国産米を買うというシンプルな支援
難しいことをしなくても、私たちができる農
家支援は意外とシンプル。「国産米を選んで食
べる」それだけでも、農家の収入に貢献でき
ます。
特に、生産者が見える形で販売されている米
を選ぶことで、応援の意思がダイレクトに伝
わるのです。
規格外野菜と誤解されがちな農業のリアル
SNSではよく「規格外野菜をもっと流通させ
るべき」という声がありますが、実際には形
の悪い野菜は箱に入りにくく、傷みやすく、
コストがかさみます。
「見た目が良くないだけで捨てられるなんて…」という感情はわかりますが、農家の経営を守るには“効率のよさ”も大切なんです。
こうした現実を知ることで、消費者の理解が
深まっていくはずです。
消費者の「知ること」から始まる改革
私たちがまずすべきことは、「知ること」。農
業に関する誤解や先入観を解き、現場のリア
ルに目を向けることが大切です。
ヒカルさんのプロジェクトは、農業の難しさ
をエンタメの形で“伝える”という点でも意義
があります。
ネットの反応と世間の声
出典元:Instagram
SNSでの賛否の意見まとめ
X(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄では、
「応援したい!」「いい取り組み!」という
声がある一方、「YouTuberが手を出すべきじ
ゃない」「もっと知識をつけてからやるべき」
という批判も見られます。
ですが、それでも注目が集まり、農業の話
題がここまで拡散されたこと自体が“異例”
です。知らなくてもまずは行動に移してみる
ことが大切だと思います。
実際に購入を希望した人たちの声
「農家に貢献したくて予約しました」「ヒカ
ルのプロジェクトで初めて農業に関心を持っ
た」という声も多く、単なる“お米販売”では
ない広がりを見せています。
農家からの期待と不安のリアル
農家側も「こういう新しい販路はありがたい」
「継続してくれたら助かる」といった声があ
る反面、「安定供給が続くか」「品質管理は大
丈夫か」といった不安も抱えているようです。
最後に
ヒカルさんの「米プロジェクト」は、これま
で農業に関心がなかった人たちに一石を投じ
る存在となりました。
本当に農家支援になるのか?という問いの答
えは、これからの実績にかかっていますが、
少なくとも**「選択肢を広げる」**という点
では大きな意味があります。
私たちにできることは、小さな行動です。「今
日のごはんを国産米にしてみよう」そんな選
択からでも、農業支援は始められます。
ヒカルさんの挑戦をきっかけに、あなたも“日
本の食”について一度考えてみませんか?日本
人のソウルフードを未来の子供達に残せなく
なったら・・・そんな未来は想像したくあり
ませんね。おにぎりを食べる子供の姿がとて
も大好きです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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