出典元:news.yahoo.co.jp
大阪・関西万博の会場から世界初の生中継で届けられる音楽番組「音道楽EXPO」。その舞台裏で、ひとつの注目すべき動きが起きていました。
MCを務める村上信五が、自身をモデルにしたバーチャルタレント「AIシンゴ」を生み出し、さらにその運用を担うAI関連の会社を自ら起業していたのです。
しかもその動き、ただの芸能人ビジネスでは終わりません。脳業、エンタメ、観光……まったく異なるジャンルをクロスオーバーさせる「農業エンタメ」という挑戦まで始まっていたのです。
村上信五はなぜ今、起業に乗り出したのか?
そしてAIシンゴとは何者か?
その全貌をひもといていきます。
芸能人起業ブームの中で異彩を放つ理由
村上信五の起業スタンスは「儲け目的」じゃない?
芸能人の起業と聞いて、よくあるパターンを想像する人も多いはず。飲食店、アパレル、コスメブランド…。
確かにそういった成功事例も多い中、村上信五の選んだ分野はAIタレントの開発と運用という、やや難解かつ新しすぎる分野。
彼自身もこう語っています。
「もうけようっていうより…もう、(タレント業で)もうかっちゃってるから(笑)」 引用元:Yahoo!ニュース
収益よりも、自分自身の興味や可能性の探求のため。
しかも彼の会社は100%自己出資。
つまり、出資者の意向を気にすることなく、自分のペースで未来を描ける環境を整えているのです。
「プライバシーポリシーとか規約を作るのに、こんだけ金かかんのか、とかも含めて勉強になってます」
引用元:Yahoo!ニュース
と、自分で経営を“学びながら”実践している姿勢にも好感が持てます。
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「AIシンゴ」って何者?驚きの機能と可能性
村上信五の分身?AIシンゴのプロフィール
「AIシンゴ」とは、村上信五自身のキャラクターを元に作られたバーチャルタレント。ファンといつでもコミュニケーションが取れるように開発されたそうで、話し方も村上信五なんですね。
外見は本人そっくりながらも、AIによって自律的に会話・案内ができる仕様で、公の場にデビューしたのが「世界初!AIシンゴ万博ぶらり旅」と題されたロケ番組。5月25日読売テレビで放映されました。
村上本人も「番組に“違う形”で参加している」と語っており、いわば自身のデジタルツインとして活躍している存在なのです。
エンタメにとどまらない多言語対応・観光案内機能
今後の展開として、「AIシンゴ」は日本全国の観光地や公共空間に設置される予定とのこと。
単に「喋るだけのバーチャルキャラ」ではなく、観光案内・地域紹介・体験型コンテンツのナビゲーターとしての役割が期待されています。
音声認識・多言語対応などを活かし、外国人観光客にも対応する“スマートな観光サポーター”となる可能性もありますね。
マツコロイドとの対比で見える狙いと差別化
出典元:ORICON NEWS
ちなみに、同じく万博会場には「マツコロイド」も登場していますが、AIシンゴはより軽やかでカジュアルな存在。
村上は「マツコと違う形で万博に参加」とコメントしており、
マツコロイド=インスタレーション的な存在、
AIシンゴ=コミュニケーション型という違いが見えてきます。
農業×エンタメ×AI?ノウタス株式会社の実験的挑戦
「ノウタス株式会社」とは?活動の全貌
出典元:news.yahoo.co.jp
村上信五はもう一つのプロジェクトにも関わっています。
それが「ノウタス株式会社」。
村上信五はブドウ栽培に焦点を当てた「パープルMプロジェクト」のプロジェクトリーダーを務めています。
ここで彼はなんと「事業開発担当社員」という肩書きで活動しており、「農業×エンタメ」という新しい切り口の地方活性化に取り組んでいます。
ノウタスは、農作業の体験、農産品販売、音楽や映像などエンタメを融合したイベントを企画。ゲームなど交えて楽しみながら農業体験できるんですね。
農業のイメージを刷新したいという目的を掲げて頑張っておられます。とても素敵な試みです。
農業を”コンテンツ”に変えるアプローチ
従来は「疲れる」「大変」と思われがちだった農業を、エンタメ的に演出することで、「やってみたい」「面白そう」と思わせる。
このアプローチが、まさにエンタメ業界で培った村上の強みと一致します。
ここでもAI技術が活用される予定で、たとえば「AIシンゴによる農業体験のガイド」など、ユニークな展開が期待されています。
なぜ今、エンタメ人材が地方農業と組むのか?
背景にあるのは、日本の農業が直面している後継者不足や過疎地域の衰退。この課題に対して、エンタメの力で外部から関心を集め、地域との新しい接点を作ろうとしているのです。
村上信五は「本業はあくまで芸能」としながらも、こうした“未来の仕掛け人”として、意欲的な姿勢を見せています。
AIを活用した観光促進の仕組みとは
「観光地にAIタレント」導入のメリット
AIシンゴのようなバーチャルタレントが観光地に導入されると、以下のような効果が期待されます。
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外国人向けの多言語案内
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SNS拡散を狙ったフォトスポット
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地域文化を伝えるインタラクティブな体験
これらはすべて「人手不足」「予算不足」に悩む地方自治体にとって、持続可能な観光モデルの構築にもつながるのです。
地方創生と連動したリアル×バーチャル戦略
観光だけでなく、地域のお祭りや学校教育の場などでも、バーチャルタレントの登場が可能になれば、地域参加のハードルを下げ、子どもから高齢者まで楽しめる仕組みができあがります。
村上信五の会社の構想には、「リアルな地域」と「バーチャルな分身」が共存する未来が見えているのかもしれません。
万博での実証実験が持つ意味
そしてその第一歩が、万博という国際的な舞台でのデビュー。音楽番組「音道楽EXPO」のPRに「AIシンゴ」が出演することは、まさにメディア×技術×人の融合による次世代のPR手法を示した象徴的な一歩といえるでしょう。
まとめ
出典元:news.yahoo.co.jp
村上信五が挑戦する「AIシンゴ」と「農業エンタメ」は、ただの話題作りや副業ではなく、新しい価値の創出を目指した本気の取り組みでした。「AIシンゴ」が農業エンタメにどのような関わりを持つのか具体的な情報はありませんが、村上信五を通じて新たな試みが広がりそうですね。
芸能人であることをフルに活かしつつ、あえて未開拓の分野に踏み込むその姿勢は、多くの人にとって刺激的に映るはずです。
AIと人間、都市と地方、リアルとバーチャル…。
その橋渡しに挑戦する村上信五の姿は、きっとこれからの時代の“働き方”にも一石を投じてくれるでしょう。あなたの「好き」や「得意」が、未来の種になるかもしれませんね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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