小学生尻やけどがニュースに?プール授業が恥ずかしい思い出に

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プールの授業中、小学生が“お尻をやけど”してしまう──そんな驚きのニュースが滋賀県から届きました。舞台は守山市の市立河西小学校。炎天下で行われたプール授業の中で、62人の児童が「尻に赤み」を訴えて病院を受診する事態に。気温は35.9℃。プールの授業という本来楽しい時間が、一転して危険な時間へと変わったのです。そしてちょっぴり恥ずかしい思い出になってしまいました。


気温35℃でコンクリは何度になる?思わぬ火傷の危険性

プールサイド
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炎天下の地面温度は想像以上

地面の表面温度は、実は気温よりもはるかに高くなります。
気温が35℃前後の場合、アスファルトやコンクリートの表面温度は60℃を超えることも珍しくありません。

「気温35℃のとき、アスファルトの温度は約60℃以上に上昇することが確認されている」
──環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」より
https://www.env.go.jp/content/900536508.pdf

つまり、素足や水着で直接座る小学生の肌には、文字通り“フライパン級”の熱が加わっていた可能性があるのです。


プールサイドが火傷の温床に?

河西小学校では、プールに入る前の待機時間に児童がプールサイドに座っていたとのこと。学校側は対策としてマットを敷いたり水をまいたりしていたと説明していますが、それでも62人の児童に赤みの症状が出たということは、対策が足りていなかったか、十分に機能していなかったと考えられます。


海水浴でもよくある“熱い砂”と同じ原理

この現象、実は海水浴でも経験したことがある人が多いはず。
日差しを浴びた砂浜が激アツになっていて、サンダルを脱いで歩くと「熱っ!」と飛び跳ねる。あれと同じです。そんな暑さでも先生たちは気づいてくれなかったのでしょうか。


実はこんなにある!プールのやけど防止グッズ最新事情

マット・サンダル・冷却スプレーの効果とは?

暑さ対策グッズは意外と豊富に存在します。

  • 耐熱マット(断熱性の高い素材で作られた敷物)

  • ラッシュガード付き水着(肌の露出を最小限に)

  • プール用サンダル(素足で熱を感じにくくする)

  • 冷却スプレーや保冷ジェルパック(使用前に肌を冷やす)

これらは、家庭でも簡単に用意できる上、学校側も導入しやすいアイテムばかりです。しかしお尻のやけどには役に立たないものもありますね。


市販グッズだけじゃない!学校でできる工夫

お金をかけずにできる工夫もあります。

  • 日陰スペースの設置(タープや簡易テント)

  • タイムスケジュールの工夫(気温の低い午前中に授業を行う)

  • 児童ごとの持ち物チェック(サンダル持参を促す)

安全と予防のための「ちょっとした気配り」が、事故を防ぐカギとなります。


子どもたちの肌を守るアイデア集

児童の皮膚はとてもデリケート。
しかも「痛い」と言いづらい子や、恥ずかしくて黙ってしまう子も多いはずです。
特に今回はお尻という部位。女の子にとっては診察を受けるのも、先生に言うのも、きっと勇気が必要だったでしょう。


散水だけじゃ足りない?効果的なプールサイド冷却テク

散水
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守山市教育委員会の対応は?

守山市教委は「授業前の散水など温度対策を徹底する」とコメントしていますが、“散水だけ”では不十分なことが今回の件で浮き彫りになりました。
水をまいてもすぐに蒸発する気温では、表面温度はすぐに再上昇します。


先生たちの工夫と限界

先生たちは自分では座らないため、「どれほど熱いのか」を肌感覚でつかみにくかった可能性もあります。
また、プール授業は安全管理・進行・着替えの補助など業務が多く、暑さ対策にまで十分な時間が割けなかったという事情も考えられます。


今すぐ取り入れたい冷却対策3選

  1. 温度測定器の設置:地表温度が一定以上なら授業を見送る判断に

  2. スケジュールの変更:午前中早い時間や曇りの日に限定

  3. マットの二重敷き+サンダル着用の義務化:リスクを下げる基本策。でもこれは現場の対応が大変そうです。果たして現実的なのか。


世間の声と保護者の反応まとめ

SNSでの声「うちの子も恥ずかしかったって…」

SNS上では、女の子の保護者から「お尻見せるのが恥ずかしくてなかなか言えなかったらしい」といった声も多く見られました。
子どもの声にもっと敏感にならなければ…という共感が広がっています。後になれば笑い話になりそうな気もしますが。


保護者の視点「どうして気づかなかったの?」

「なぜ先生が気づかなかったの?」「暑さが危ないのは予想できたのでは?」という保護者の声も。
信頼される学校づくりのためにも、こうした声は無視できません。


現場の先生の声「自分は座らないから…」

「実際に座らないからわからなかった」「散水はしたけど足りなかったのかも」──という現場の声も。
多忙な中での授業進行、そして安全との両立という難しさがにじみ出ています。


まとめ

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今回の「小学生尻やけど」事故は、猛暑下のプール授業に潜む盲点を私たちに突きつけました。
コンクリート温度の上昇、対策グッズの必要性、そして子どもが訴えにくい部位であるという事情。
暑さは、油断していると一瞬で事故につながるんですね。

学校と家庭が一緒に、子どもを守る“暑さ対策”を見直すきっかけになりそうです。
「これくらいなら大丈夫」と思わずに、今一度、足元の安全に目を向けましょう。
学校のプールの授業は楽しかったなあ。40年前の話。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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